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Quick Service Protection (QSP) Recovery Kit

 

はじめに

QSP Recovery Kit は、OSのサービスを簡易的に保護する仕組みを提供します。OSのserviceコマンドで起動 (start) ・停止 (stop) ができるサービスであれば、容易にリソースが作成できます。Generic Applicationを使っても同じことが実現できますが、QSPを使えばコードの開発が不要です。また、依存関係を作成することで、他のリソースで保護しているアプリケーションと連携してサービスを起動・停止させることができます。

ただし、QSPのquickCheckでは簡易なチェックしか行っていません(serviceコマンドのstatusを利用しています)。実際にそのサービスが提供できているか、プロセスが動作しているかは保証されません。複雑な起動や停止処理、堅牢なチェックが必要な場合は、Generic Applicationの利用を検討してください。

 

 

要件

QSPで保護するサービスは、以下の要件を満たしている必要があります。

 

リソース作成時は、プライマリサーバで保護したいサービスを起動しておく必要があります。

なお、専用のRecovery Kitがあるサービスやアプリケーションではないサービス等については(以下、これらのサービスを「QSP保護対象外サービス」と呼ぶ)、QSP保護対象外となりQSP Recovery Kitでは保護できません。

 

 

QSPリソース階層の作成

このオプションは、OSのサービスを保護する場合に使用します。

 

  1. QSPリソース階層の作成を開始するには、次の 4 つの方法があります。
  1. [Create Resource Wizard] というタイトルのダイアログが表示され、[Recovery Kit] リストが示されます。Quick Service Protection を選択して、[Next] をクリックしてください。
  2. [Switchback Type] を選択して、[Next] をクリックしてください。
  3. [Server] を選択して、[Next] をクリックしてください。
    注記:サーバコンテキストメニューから開始した場合、クリックしたサーバアイコンから自動的にサーバが決定されるので、この手順はスキップされます。
  4. 次のダイアログで、[Service Name] にサービスの一覧が示されます。保護したいサービスを選択して [Next] をクリックしてください。
    注記:サービスが起動していない場合は、リストに表示されないことがあります。その場合は、[Cancel] をクリックして処理を中断し、サービス起動後に最初からやり直してください。また、QSP保護対象外サービスは表示されません。
  5. quickCheck 機能を有効にする場合は [enable] を選択、無効にする場合は [disable] を選択し、[Next] をクリックしてください。この設定は後から変更することも可能です。
    注記:serviceコマンドで状態取得 (status) がサポートされていないサービスでは、QSPの監視機能を使用できませんので必ず “disable” を選択してください。
  6. [Resource Tag] を入力してください。これは、リソースインスタンスに対する一意の名前です。
    (これは、ステータス表示でこのリソースに対して表示されるラベルです。)
  7. [Create Instance] をクリックして、作成プロセスを起動してください。インスタンス作成のステータスを示すメッセージがウィンドウに表示されます。
  8. [Next] をクリックしてください。続けて拡張を行うダイアログが表示されます。GUI に戻るには [Cancel] をクリックしてください。[Cancel] をクリックすると、階層が1つのサーバにしか存在しないという警告が表示され、この時点ではLifeKeeperによる保護は行われません。

 

 

QSPリソース階層の拡張

この操作は、リソース階層の拡張に関するセクションで説明されているように、QSPリソース階層の作成を終了した後に自動的に開始したり、既存のQSPリソースから開始することができます。それが済んだら、次に以下の手順を完了します。

 

  1. LifeKeeper が提供する [Resource Tag] を選択するか、またはターゲットサーバ上のリソース階層に対する独自のタグを入力してください。
  2. [Extend] をクリックして、拡張プロセスを起動してください。ダイアログに拡張操作のステータスが表示され、階層が正常に拡張されたことを示すメッセージが表示されて終了します。同じリソース階層を別のサーバに拡張する場合は、[Next Server] をクリックしてください。その場合は、拡張の操作が繰り返されます。または、[Finish] をクリックして、この操作を完了してください。
  3. 拡張された階層が確認されると、確認情報がダイアログに表示されます。これが終了すると、[Done] ボタンが有効になります。[Done] をクリックして終了してください。

 

 

QSPリソースのコンフィグレーション

QSPリソース固有の設定として以下の項目があります。

 

設定項目

デフォルト値

意味

監視機能

quickCheck

リソース作成時に指定

監視機能の有効・無効の設定。

タイム

アウト

restore

0

restoreのタイムアウト(単位:秒)を指定する。0が指定された場合はタイムアウトしない。

remove

0

removeのタイムアウト(単位:秒)を指定する。0が指定された場合はタイムアウトしない。

quickCheck

0

quickCheckのタイムアウト(単位:秒)を指定する。0が指定された場合はタイムアウトしない。

recover

0

recoverのタイムアウト(単位:秒)を指定する。0が指定された場合はタイムアウトしない。

 

設定値の確認・変更はリソースのプロパティを表示させ [QSP Configuration] タブから行うことができます。また、設定はノード毎に行う必要があります。

なお、quickCheck機能を無効にした場合、タイムアウトのquickCheckとrecoverは表示されません。また変更もできません。

 

監視機能の変更方法

  1. リソースプロパティの [QSP Configuration] タブを表示して、[Change quickCheck] をクリックしてください。
  2. quickCheckを有効にする場合は [enable] を選択、無効にする場合は [disable] を選択してください。
  3. [Change] をクリックすると変更処理が起動して、変更処理のメッセージが表示されます。
  4. [Done] をクリックして終了してください。
    注記:全ノードの設定を変更することはできません。変更した場合は、他のノードでも変更してください。

 

タイムアウト値の変更方法

  1. リソースプロパティの [QSP Configuration] タブを表示して、[Change Timeout] をクリックしてください。
  2. 変更したいタイムアウトのアクションを選択して、[Next] をクリックしてください。
    注記:監視機能が無効の場合は、[quickCheck] と [recover] は選択肢に表示されません。
  3. 秒単位でタイムアウト値を入力してください。
    注記:10進数で入力してください。数字以外の文字は無効です。
  4. [Change] をクリックすると変更処理が起動して、変更処理のメッセージが表示されます。
  5. [Done] をクリックして終了してください。
    注記:全ノードの設定を変更することはできません。変更した場合は、他のノードでも変更してください。

 

 

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