QSP Recovery Kit は、OSのサービスを簡易的に保護する仕組みを提供します。OSのserviceコマンドで起動 (start) ・停止 (stop) ができるサービスであれば、容易にリソースが作成できます。Generic Applicationを使っても同じことが実現できますが、QSPを使えばコードの開発が不要です。また、依存関係を作成することで、他のリソースで保護しているアプリケーションと連携してサービスを起動・停止させることができます。
ただし、QSPのquickCheckでは簡易なチェックしか行っていません(serviceコマンドのstatusを利用しています)。実際にそのサービスが提供できているか、プロセスが動作しているかは保証されません。複雑な起動や停止処理、堅牢なチェックが必要な場合は、Generic Applicationの利用を検討してください。
QSPで保護するサービスは、以下の要件を満たしている必要があります。
リソース作成時は、プライマリサーバで保護したいサービスを起動しておく必要があります。
なお、専用のRecovery Kitがあるサービスやアプリケーションではないサービス等については(以下、これらのサービスを「QSP保護対象外サービス」と呼ぶ)、QSP保護対象外となりQSP Recovery Kitでは保護できません。
このオプションは、OSのサービスを保護する場合に使用します。
この操作は、リソース階層の拡張に関するセクションで説明されているように、QSPリソース階層の作成を終了した後に自動的に開始したり、既存のQSPリソースから開始することができます。それが済んだら、次に以下の手順を完了します。
QSPリソース固有の設定として以下の項目があります。
設定項目 |
デフォルト値 |
意味 |
|
監視機能 |
quickCheck |
リソース作成時に指定 |
監視機能の有効・無効の設定。 |
タイム アウト |
restore |
0 |
restoreのタイムアウト(単位:秒)を指定する。0が指定された場合はタイムアウトしない。 |
remove |
0 |
removeのタイムアウト(単位:秒)を指定する。0が指定された場合はタイムアウトしない。 |
|
quickCheck |
0 |
quickCheckのタイムアウト(単位:秒)を指定する。0が指定された場合はタイムアウトしない。 |
|
recover |
0 |
recoverのタイムアウト(単位:秒)を指定する。0が指定された場合はタイムアウトしない。 |
設定値の確認・変更はリソースのプロパティを表示させ [QSP Configuration] タブから行うことができます。また、設定はノード毎に行う必要があります。
なお、quickCheck機能を無効にした場合、タイムアウトのquickCheckとrecoverは表示されません。また変更もできません。
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